今回もお忙しい中、大垣の小周天気功教室におこし頂きありがとうございました。
皆様と、とっても楽しい一時を過ごす事ができました。

今回も前回に続き「小周天法の理論と実際」という内容を掲載させて頂きます。
これは、小周天法を誰にでも簡易に出来るようになるための方法論を矢山利彦氏が研究・開発されたものです。
前回は、「気のボールの強化と運行」でしたが、今回は「小周天の本功法」について掲載させて頂きます。

いよいよ本功法の説明になりますが、今回は二回に分けて説明します。
「気」のボールの作成、「気」のボールの運行技術の初歩である「腕周天」ができたら、いよいよ「小周天法」に入ります。
古典には下丹田に「気」を集めて、それを意識で巡回させるようになっていますが、まず下丹田に「気」を集められるのに一般の人は時間がかかって、なかなか「小周天法」まで到達できません。

しかし、知覚の発達した手に「気」のボールを作る事は一般の人でも容易で、この「気」のボールを使って小周天のチャネルを開通させるのが矢山氏が研究・開発された矢山式小周天気功法です。

この気功法は、まず最初に「気」のボールを十分に強化した後、このボールを頭の百会穴の上に持っていきます。
次に、両掌を頭に向けて「気」のボールを使って、百会穴を軽くマッサージするように刺激します。
こうすると、頭頂部に、軽い圧迫感やジンジン感が生じてきます。
十分に頭頂に「気感」が生じたならば、ゆっくりと「気」のボールを額の印堂の部位に持っていきます。
そして、同様に印堂を「気」のボールで刺激します。

こうして次は、前頚部の天突の部位、壇中・中院・気海を同様に「気」のボールで刺激します。
百会・印堂では涼感、ジーンとした「気感」が主体となり、天突から気海までは温感が主体となる事が多いでしょう。

ここで「小周天法」を指導者なしで自習する場合に大切な事の一つですが、頭から下行する経路を徹底的に活性化して開通しておくことが必要です。
下行する経絡に沿って、頭部では涼感、ジーンとした「気感」、頚部から下腹部までは、温かい感じの流れるベルト状の通路が明確に感知できれば、下行する経路は開通したと言えます。

これで、任脈のルートが開通したことになります。
まず最初に、この下行するルートを活性化して開通する事が大切になります。
これが、本功法を実践するための第一歩です。
皆さん、「気」のボールを使って下行するルートを活性化しましょう。
今回は、ここまでの説明で終わります。

次回は、「小周天法の本功法」の督脈のルート(上行)について説明します。
今日もお忙しい中大垣の小周天気功教室におこし頂きありがとうございました。