今回もお忙しい中、大垣の小周天気功教室におこし頂きありがとうございました。
皆様と、とっても楽しい一時を過ごす事ができました。
今回も前回に続き「小周天法の理論と実際」という内容を掲載させて頂きます。
これは、小周天法を誰にでも簡易に出来るようになるための方法論を矢山利彦氏が研究・開発されたものです。
前回は、「小周天の実際」でしたが、今回は「脊髄の歪みの調整と強化」について掲載させて頂きます。
脊髄の歪みは、人間が重い頭を最上部に載せて直立歩行を始めて以来の宿命的障害といえます。
この歪みがあると、脊髄から分枝する自律神経の働きに異常をきたしやすく、種々の病気の根本原因の一つとなっています。
ムチウチ損傷の患者をみると良くわかりますが、頚部の痛みとそれに伴って眼精疲労・耳鳴り・鼻閉感・咽頭異常感・動悸などが、長期間患者を苦しめます。
手指をセンサーとして触診すると、頚部の痛みが明らかにわかり、これを気功法(外気)や操体法によって調整すると、これらの不定愁訴はごく短期間に消失していきます。
これは、気功的にみれば、督脈の気滞を取った事であり、医学的には頚部の自律神経の中継センターである交感神経幹(星状神経節)の働きを正常にしたことになります。
小周天法を行うとき脊髄に歪みがあると、どうしてもそこで「氣」が通らなくなるので、まず「氣」を通す容器としての物質体の調整が基礎として必須になります。
実際の功法としては、周念豊老師の五禽戯・亀蛇気功が最も良いと私は思っています。
特に熊の形は脊椎を∞形に揺することにより、効果的に歪みを調整することができます。
なお、矢山氏の小周天基本功はこの周念豊老師の五禽戯・亀蛇気功を参考にされ開発されたものです。
今回はここまでとします。
次回は、「気感の体得」、「気のボールの強化と運行」へと続きます。
今日お忙しい中、大垣の小周天気功教室にお越し頂きありがとうございました。