今回もお忙しい中、大垣の小周天気功教室におこし頂きありがとうございました。
皆様と、とっても楽しい一時を過ごす事ができました。
ここ数回、鼻呼吸の重要性及び慢性炎症の危険性について書かせて頂いています。
なぜなら、色々な不定愁訴の根本原因にかかわる事柄だからと思うからです。
今年に入りこの教室では、生徒さんの体調をゼロサーチでチェックをすると同時に口の中もチェックさせて頂いています。
その結果をみると、ほとんどの人が喉の奥が赤くなって炎症のようになっています。
生徒さん自身にも認識して頂く必要があるため、お互いが口を開けチェックしあうような事もしています。
そのような生徒さんは、全てが肩、首が凝っていたり、頭がボーッとしていたり等の症状を訴えておられます。
もちろん、ゼロサーチで診ると赤くなっている喉の辺りからはアドレナリンが噴出しているのが認識できます。
そのため、この炎症がそれらの不定愁訴に何らかの影響を与えているのではないかと考察されます。
「慢性上咽頭炎 を治しなさい」の著者 堀田修医師によると、それらはかなり高い確率で「慢性上咽頭炎」が影響していると書かれています。
なぜなら、そのような患者に対して、上咽頭擦過療法(通称Bスポット、EAT(イート))を行うと症状が改善する事例がかなりあるからです。
これは、前回も書かせて頂きましたし、その治療ができる医療機関も掲載(リンク)させて頂きました。
今日は、その上咽頭擦過処置(EAT)について更に詳しく掲載させて頂きます。
堀田修医師の本とかネットの情報も踏まえ、わかる範囲で掲載させて頂きます。
●上咽頭の場所
口から見ると口蓋垂(のどちんこ)の裏の上の方で鼻の奥と交通する部分を上咽頭又は鼻咽腔(びいんくう)と言います。
ここは、鼻から通った空気が一番初めにあたる場所で、この部位への病原体に対して免疫防御反応をして体内への侵入を防いでくれる関所です。
●上咽頭とは
口蓋垂の向こう側の壁が中咽頭でその上が上咽頭、中咽頭の下が下咽頭です。
中咽頭と下咽頭は食物と空気のスクランブル交差点となり、口腔内と同様に表面は頑丈な扁平上皮で覆われています。
所が上咽頭は、空気の専用通路なので鼻腔や気管と同じく表面は繊毛上皮でおおわれています。
この場所は、健康な人でもリンパ球が戦闘準備をしている状態、つまり「生理的炎症状態」にあり、病原体が侵入するとすぐに攻撃できるようになっています。
●慢性上咽頭炎とは
上咽頭に、細菌やウイルスが入り炎症が強くなった状態を「急性上咽頭炎」といいます。
その典型が「風邪」です。
風邪は、病院へ行き薬等の対処をして頂ければ短期間で回復します。
しかし、寝不足、ストレス等の要因で免疫力が下がっている状態ではなかなか治りません。
又、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、逆流性食道炎を発症している場合は治りにくくなります。
その他急性炎症がそのまま慢性化することもあります。
このような要因により上咽頭の炎症が慢性化した状態を慢性上咽頭炎と言います。
●上咽頭擦過療法(Bスポット、EAT(イート))(以下の内容は、複数のHPで確認しました)
1.綿棒に1%の塩化亜鉛溶液を染み込ませ、口の中から咽頭捲綿糸(いんとうけんめんし)を使用して上咽頭に擦りつけます。
2.医院によっては、経鼻及び経口の2方向から鼻の奥及び上咽頭にアプローチされる医師もいます。
この方法が正規のやり方だと思いますが、こちらの治療をされている病院はごくわずかだと思います。
又、塩化亜鉛溶液も0.2%~1%と濃度を変えて治療される医師もいます。
しかし、堀口先生の原法では、塩化亜鉛溶液1%の濃度を用いて処置されます。
そのため、現在はそれが主流になっているようです。
●治療回数
症状のにより変わると思いますが、1~2回/週の治療で、10~15回程度治療される場合が多いように感じます。
●処置のについて
処置時間は非常に短時間ですが、慢性炎症の程度が強いと、強い痛みを伴います。
一時的ですが、鼻から出血することが多いそうです。
しかし、その程度がひどいほど効果があるとの事です。
以上、慢性上咽頭炎について書かせて頂きました。
体調が悪くてどこの病院に行っても良くならない方は、一度耳鼻咽喉科で上咽頭炎を診察して頂いたらどうでしょう。
かなりの方がこの症状で困っておられると推測します。
どうしても、病院へいけないかたは、少なくとも口呼吸はやめて鼻呼吸にしましょう。
又、夜は口テープをして鼻呼吸にすることによりより少しでも上咽頭への負担を減らしましょう。
今日もお忙しい中大垣の小周天気功教室にお越し頂きありがとうございました。