この度は、「牧田」産コシヒンリを試食して頂きありがとうございます。
前半は、天候が不順で心配しておりましたが、
8月に入り良い天気が続き、例年通り、
素晴らしい新米が出来たと思います。
4月18日の田起こしに始まり、9月2日の刈入まで、
約4ヶ月半という短い期間でしたが、
肥料、田の草取り、畦の草刈、毎日の水の管理などの作業で大変でした。
しかし、大自然の、「天の気」、「地の気」と戯れることが出来、
非常に充実した時間をすごす事が出来ました。
今年は、農作業にあたり、次のような新しい試みをしました。
トラックターで田起こしをする時には、
大きな声で、
「田んぼの土さんありがとうございます。」
「太陽の光さんありがとうございます。」
「トラックターさんありがとうございます。」
「素晴らしい田んぼと太陽の光に感謝します。」
又、代かきの時は、
「綺麗な水さんありがとうございます。」
「太陽の光さんありがとうございます。」
「自然の、水、光に感謝します。」
又、田植えの時は、
「苗さん元気で育ってください。」
「田んぼさんよろしくお願いします。」
「素晴らしい水さんよろしくお願いします。」
「田植機さん故障せずにありがとうございます。」
と言うような感じで、作業が終わるまでずっと言い続けました。
妻いわく「何をブツブツ言ってやっとるの」との事でした。
その後、肥料をまく時には、何月何日に肥料をまいても良いですか?
と「田んぼ」に聞くのです。
すると「田んぼ」が答えを返してくれます。
嘘みたいな話ですが、
「場」の「気の流れ」を認識できるようになると、
どなたにでも自然とみえてきます。
いよいよ稲が実り、刈り入れの時期が近づいてくると、
妻が、ここまで稲が育ったのに、いきなり刈り取ってしまっていいの?
と、言うのです。
そういわれれば、確かに、稲さんにも言い分があるのでしょう。
そのため、刈り入れ時期も、稲さんに聞きました。
9月2日に刈り入れさせて頂いてもよろしいでしょうか?
稲さんからの返事は、「刈り取ってもいいですよ。」と言う事でした。
そのため、稲刈りは、9月2日に決定しました。
所が、その日が近づいてくると、当日(9/2)雨と言う予報になりました。
妻が、天気予報が雨になっているけど、「どうしよう」と言うのです。
念のため、もう一度、稲さんに聞く事にしましたが、
やはり「刈り取ってもいいですよ。」との事でした。
雨が降るかも知れませんが、
私たちは、「ツイている」から大丈夫だよね。
と言う事でお互い納得し、それ以上心配しない事にしました。
いよいよ当日になりましたが、予想されていた雨も無く、
快晴で絶好の刈り取り日よりになりました。
又、兄弟が手伝いに来てくれて、和気藹々とした中で稲刈りをすることができました。
大地、自然の恵みと、作物への感謝の気持ちと、
魔法の言葉、「ありがとう」「感謝します」「ツイてる」
のおかげで、素晴らしい新米を作る事が出来ました。
又、この新米は、妻、母と私の三人で育てた、
愛と感謝に満ち溢れた作品です。
是非、ご賞味して頂けれは幸いです。
最後になりますが、全ての人々が、健康で、
益々幸せにすごせますように願っています。
合掌
平成18年9月2日
古田明美
furuta@lilac.ocn.ne.jp
<追伸>
新米ですので「炊く」時には、
通常に比べ水の量を少なめにすると美味しく召し上がれます。