今回もお忙しい中、大垣気功教室におこし頂きありがとうございました。
皆様と、とっても楽しい一時を過ごす事ができました。

今日も、引き続き矢山利彦氏の「気の人間学」の中から皆様にお伝えしたい内容を紹介します。

五回目の今日は、
「気の流れの男女差の発見によって古典を超えた矢山流小周天法」について書かれた内容を私なりに要約して紹介します。

ちょっとタイトルが凄いですが、一言でいうと小周天の循環方向(気の流れ)が男女により違うという事は、古典にも掲載されていないですし、気功の本場中国でも認識されていないので、この矢山氏の発見は素晴らしいのではないかという事です。

今でこそ、小周天の循環方向は男女が逆である事は、当たり前のように言われていますが、今から20年以上前にそれを発見されたことは凄いですね。
これは、気功を指導をされている時に、「男性は小周天ができるのに女性の場合はうまくできない時期があった。」と書かれていますが、そのためいろいろ研究したり瞑想してひらめいたとの事です。

突然、説明なしにいきなり、この項の結論を書いてまいましたので、最初に戻ります。
小周天法をいきなり達成することはかなり時間もかかるし難しいので、手に作った気のボールを利用して行うのが矢山流の特徴です。
ステップ1は、その気のボールで腕の中に気を流す腕周天法という訓練をします。
これは、気のボールを前腕→肘→肩→檀中→肩→肘→前腕に誘導して周回する方法です。

これをマスターすると、
ステップ2で気のボールを使って正中線上の任脈/督脈を周回させる小周天法の訓練を行います。
男性の場合は、
下降ルート(百会→印堂→天突→檀中→中院→気海(丹田))→上昇ルート(仙骨→命門→霊台→大椎→脳戸→百会)に戻ります。
女性の場合は男性とは逆になりますので、
下降ルート(百会→脳戸→大椎→霊台→命門→仙骨)→上昇ルート(気海(丹田)→中院→檀中→天突→印堂→百会)に戻ります。
ただし、最初は徹底的に下降ルートを活性化させることが必要になりますので注意して下さい。
下降ルートができるようになってから上昇ルートの練習をして下さい。

小周天法は、以上ですが呼吸法の「楽々呼吸」についても触れられていますので解説します。
呼吸法は、気功にとっても非常に重要な要素です。
この呼吸を随意にコントロールすることにより不随意の部分をコントロールできるようになります。
合わせて、血流の流れも良くなり全身の血行をよくすることもできます。
では、その方法とは、
のどを大きく開いてハーと息を敷きます。
息が止まったら唇をすぼめでフーと吐きます。
止まったら最後に、フッフッフッーと三回吐きます。
これを何回か続けると、腹式呼吸が簡単にできるようになり、クリアな意識の状態になります。

長くなりましたが、今日はこのへんで終わります。
今日も忙しい中大垣の気功教室に来て頂きありがとうございました。