今回もお忙しい中、大垣気功教室におこし頂きありがとうございました。
皆様と、とっても楽しい一時を過ごす事ができました。

今回も、「暮らしに生かす気功法」シリーズの続きを紹介します。
六回目は、

ワニのようにはう

人の脳は三層構造をなしています。
脊髄と脳幹といわれる部位は、生存に必要な免疫系、ホルモン系、自律神経系、反射神経などを司りハ虫類脳と呼ばれます。
その上に動物の行う本能的行動や情動を司るホ乳類系がのり、最上部に知的活動を行う大脳新皮質がのっています。

ストレスの本能は、この三つの脳の働きがパランスよく行われていないことです。
とくに、言葉を使って情報処理を行う大脳新皮質が過度に働きすぎると、その下層にあるホ乳類脳やハ虫類脳の働きが抑圧されて、生き生きとした感情を持ちにくくなったり、自律神経失調症をひきおこしてきます。
したがって、ハ虫類脳、ホ乳類脳をストレスに負けないように鍛えることが、このストレス社会の中で生き抜いていくために必修ともいえるほど大切な事です。

このために矢山先生が考案されたのがこの気功法です。

ワニがのっそりのっそりはうような気分で、腹部を床につけてはってみましょう。
以外にきつい運動です。
とくに脊髄の両側の筋肉に力が入ります。

はうための広い場所がない方は、胸と腹の下に座布団をしいて、その場でワニのようにはう動きをして下さい。
生まれて歩き始めて以来、全くしたことのない動きなので、決して無理をせずに少ない回数行って下さい。
一分以上楽にできるようになると、動き始めて以来の背骨の歪がとれてきます。

急に頑張って行うと、背骨や腰に痛みが生じてきます。
これは歪が浮かび上がって調整されていくプロセスですからあまり心配いりませんが、次に行う「体を捻じるストレッチ」と「胎児のポーズでほぐす」をたっぷり行うと痛みがおきてきません。

これで六回にわたり紹介してきましたが、このシリーズはこれで終わります。
次回以降も健康に良いお話をしていきたいと思います。

今日もお忙しい中大垣気功教室に来て頂きありがとうございました。